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子どもの早食い、間食、偏食は成長にどう影響する?

子どもの早食いや過度の間食、偏食に悩んでいるママも多いはず。良くないことだとわかってはいるけれど、実際にそれらの食生活は、子どもの成長にどのような影響を与えてしまうのでしょうか?管理栄養士の豊永彩子さんにお話を伺いました。

早食いは虫歯リスクUP&学力向上に悪影響も

虫歯リスク

早食いの問題点として挙げられるのが、よく噛まずに飲み込んでしまうこと。これによって唾液の分泌が不十分となり、口のなかの環境が悪化して虫歯のリスクが上がります。

「唾液には抗菌作用があり、虫歯になりかかった歯の表面をきれいにしてくれるなどの重要なはたらきがあるんです」(豊永さん)

また、よく噛むことは脳のはたらきの活発化にもつながるため、早食いをしてしまうと、子どもの発育や発達、学力にも影響が及んでしまうおそれがあります。

「噛むという行為は、歯が生えたら自然と誰もができるようになるものではありません。親が意識して『よく噛んで食べようね』などと声がけをして、ゆっくり食べる食習慣を身につけさせることが大切です」(豊永さん)

子どもによく噛むことを習慣化してもらうためには、「早くごはんを食べなさい!」と急かすのではなく、「あと5回噛んでみようね」「これはよく噛むとシャリシャリした食感が楽しいね」などと会話を楽しみながら食事を摂ることも重要になることも覚えておきましょう。



間食はダラダラ食べなければOK

間食は、必ずしもNGではないのだそう。ただし間違った間食の摂り方は成長に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるので注意が必要です。

「間食で一番良くないのはダラダラ食べること。“ダラダラ食い”は、唾液が酸性になる状態が長く続くので、虫歯のリスクを増大させてしまうんです」(豊永さん)

ちなみに、幼児期の子どもにとって間食は「1日3回の食事では足りない栄養素を補う大切なもの」であるため、これを避けるべき食習慣とするのではなく、成長のために必要な食事ととらえ、栄養面にも配慮したものを与えるようにしましょう。

偏食は栄養素の偏り、成長阻害を呼び起こす

虫歯リスク

偏食を治すポイントは、好きなもの以外も食べさせることです。

「これしか食べないからこれだけ与える、では好き嫌いはいつまでも直りません。食べられる食材が偏ると、摂取する栄養素にも偏りが出てしまうので、発育や発達に好ましくありません。また、親の食習慣が子どもに影響するということも忘れてはいけません。料理が苦手だったり、苦手な食材があったりする場合は、市販のお惣菜に頼るのも1つの手段だと思います」(豊永さん)

子どもの好き嫌いに悩むママも多いですが、食べられないもの、苦手なものがあるのは自然なことです。味覚は経験や成長によって発達していくもの。苦手な食材も細かく切って混ぜこんだり、根気よく与え続けたりすることで、食べられるようになることもあるので、長い目で見てあげることも大切かもしれませんね。



子どもの年代別食生活のポイント

子どもの食生活

ここからは、子どもの年代別に積極的に摂りたい栄養素や、おすすめのおやつをご紹介していきます。

【幼児期】魚でDHAを摂取

3~5歳くらいの幼児期の子どもに欠かせない栄養素が、脳の発達を助けてくれる“DHA”。脳は6歳くらいまでに著しく発達し、7歳くらいまでには9割が完成するといわれています。DHAは魚から摂取するのが最も効率的なので、鮭、マグロ、サバ、シラス、ツナなどをご飯にのせたり、サラダに加えたり、いつものメニューに“ちょい足し”すれば、日常的にDHAを摂取できるようになります。

【小学校低学年】まんべんなく栄養素を摂取する

小学校低学年は、精神的にも肉体的にも成長が著しいとき。体格や食べられる食材の個人差が大きくなってくる時期でもあるため、まんべんなく栄養素を摂取できるように、幅広いメニューを食べてもらうようにしましょう。

「朝ごはんで主食である糖質とたんぱく質の主菜をしっかり摂ることを意識し、パンにはツナや目玉焼き、ご飯には納豆やシラスをのせるなどの一手間をかけると、朝からまんべんなく栄養素を摂取できるようになります。もう少し余裕があるなら、ヨーグルトや季節のフルーツ、スープやみそ汁を加えるといいですね。おやつには、栄養価の高いヨーグルトやプリン、噛む力を育てるおせんべいやナッツなどがおすすめです」(豊永さん)

【小学校高学年】女子は鉄、男子はエネルギーを積極摂取

小学校高学年は、男女で成長に変化が出てくる時期。そのため、男女で意識する栄養も変わってきます。

「女の子は生殖器の発達が著しくなり、初潮がある子もいるので、貧血対策が大切になります。その際、主食だけでエネルギーを補おうとせず、主菜もしっかり摂取して鉄分補給を欠かさないように。また、男の子は活動量が増えたり、運動系の習い事をしたりする子も多いでしょうから、栄養のある食べ物からエネルギー量を補うことを意識しましょう」(豊永さん)

塾や習い事のあとの買い食いには要注意!

習い事後の買い食い

小学校高学年にもなると1人で行動することも増えるでしょう。そんな時に注意したいのが買い食いです。家ではバランスのよい食事を摂っていても、塾や習い事の帰り道に買い食いすることで栄養が偏ることも少なくないようです。

「男女ともに塾や習い事に持っていく飲み物や、お菓子が親の盲点になりがちです。帰り道で糖分の高い清涼飲料水をおなかいっぱい飲んでしまい、夜ごはんが食べられない……なんてことがないように気をつけたいですね。菓子類や清涼飲料水からの糖や脂肪は依存性があるので注意が必要です」(豊永さん)

偏った間食を防ぐためにも、塾や習い事に行くときは、パパッと作れるおにぎりを持たせるのがおすすめ。具は腹持ちがよく、この時期の成長に欠かせない鮭など動物性のたんぱく質を補えるものだとより理想的です。

 

豊永彩子(とよなが・あやこ)
管理栄養士。米国NIT認定栄養コンサルタント、食行動コンサルタント、味覚カウンセラー。食行動改善カルテを使った個別カウンセリング・コンサルティング、セミナーなどを通して300名以上をサポート。その他、各メディアで連載やコラム執筆なども多数手がけ、健やかな美と健康の情報を発信している。
https://www.sungrant.gifts
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