毎日の食事のレギュラーメニューとも言えるお味噌汁。実は、栄養が豊富で成長期の子供にとって、とても価値のあるメニューだということをご存知でしたか?
「みそ」は、大豆タンパク質が豊富で、成長期の子の食事にぜひ取り入れたい食品。管理栄養士の柏原房枝さんによると、「みそを使ったメニューの中でも、栄養面でとても優れているのがお味噌汁」なのだとか。
「忙しい日はみそ汁にたくさん具材を入れればおかずはなくてもひとまずOKです。だしのうまみも相まって、野菜嫌いの子でも食べやすくなるので、献立の一品として取り入れてみてください」(柏原さん)
そこで、今回は柏原さん監修の元、成長期の子供に食べてもらうことで“レベルアップ”が期待できる栄養満点の野菜たっぷり味噌汁レシピをご紹介していきます。
第1弾は、1年を通してスーパーで手に入り、高い栄養価を誇るキャベツを使った味噌汁レシピです!
キャベツで作るみそ汁
ビタミンU、C、K、葉酸、カルシウム、カリウムなど様々な栄養が摂れるキャベツ。魚や豆腐といったタンパク質と組み合わせて、ボリュームのあるみそ汁にしました。
鮭としいたけの洋風みそ汁
DHA、EPAを多く含む鮭を組み合わせ、バターを加えて洋風に。きのこに多く含まれるビタミンDがキャベツに含まれるカルシウムの吸収率を高めます。
●キャベツ 1/8個
●鮭 大きめのもの1切れ
●しいたけ 2個
●だし汁 2と1/2カップ
●みそ 大さじ2
●バター 10g
作り方
1 |
キャベツは食べやすい大きさにざく切りにし、鮭は4〜6等分に切る。しいたけは軸を切り落とし、4〜6等分に切る。 |
2 |
鍋にだし汁と具材を入れ、中火で煮る。全体に火が通ってキャベツがやわらかくなったら、みそを溶いて味をととのえ、器に盛る。仕上げにバターを添え、溶かしながら食べる。 |
厚揚げとコーンのおかずみそ汁
キャベツに含まれるビタミンCは厚揚げに含まれる鉄の吸収を高めます。鉄分は成長期に大切な栄養素なので、効率よい組み合わせで摂りましょう。
●キャベツ 1/8個
●厚揚げ 1枚
●コーン缶 大さじ3
●だし汁 2と1/2カップ
●みそ 大さじ2
作り方
1 |
キャベツは食べやすい大きさにざく切りにし、厚揚げは2cm角に切る。 |
2 |
鍋にだし汁、1、汁気をきったコーンを入れて中火で煮る。キャベツがやわらかくなったらみそを溶いて味をととのえる。 |
管理栄養士。大手企業へのレシピ提案をはじめ、クリニックでの栄養相談や保育園栄養士として食育活動などに携わる。食生活の乱れからくる体調不良に悩んだ自身の経験と管理栄養士の資格をいかし、子どもからお年寄りまで幅広い世代に日々の食事の大切さを伝えている。