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子どもの食が細い悩みを解決するコツとは?

子どもの食が細く、同世代の子どもと比べて少食だったり、料理に興味を示さなかったりすると心配になってしまうことがありますよね。でも、ご安心を。その心配は食事のちょっとした工夫で、解決できるかもしれません。

今回は、子どもが少食になってしまう理由や食の細さと成長の関係性、食の細い子どもが無理せず食べられるコツを管理栄養士の湯浅里菜さんに教えていただきます。

うちの子が少食なのはなぜ?

よそ見して食べない子ども

他の子と比べて子どもが少食だと、いろいろなことを考えてしまいますが、健康状態に問題がなく、定期検診などで異常が見られない場合は、あまり心配をする必要はないようです。

「子どもが食べられる量は、体質や消化速度の違いなどから、個人差が大きい傾向があります。健康状態に問題がなければ、体重や身長といった成長曲線の様子をみて、どうしても気になる場合には自己判断せずに小児科へ相談してみましょう」(湯浅さん)

子どもが少食となる理由は大きく以下の4タイプに分けられます。原因とその対処法について伺いました。

【タイプ①】お腹が空いていない

  • 原因
    体を動かしていないためにお腹が空いていない、おやつやジュースなどの間食によって食事の時間に血糖値が上がっている
  •  対処法
    日中にしっかりと体を動かしたり、おやつの量を減らしたりして食事との間隔を2~3時間ほどあけてみる

 

【タイプ②】親の食べて欲しい量と子どもが実際に食べられる量が違う

  • 原因
    量が多すぎることが、子どもにプレッシャーを与えてしまっている。ダラダラと時間をかけながら食事をしてしまったり、適切な量まで食べ進められなかったりといったリスクも生じる
  • 対処法
    子どもが30分で食べられる量を目安に、適切な食事量を用意するように心掛ける

 

【タイプ③】もともとの食事量が少ない、食事スピードが遅い

  • 原因
    食事に対する興味がない、偏食などによって食事量やそのスピードに影響が生じる
  • 対処法
    一緒にスーパーへ行ったり、野菜や魚の図鑑や絵本を読んだりすることで、食への興味を高める

 

【タイプ④】精神的な要因

  • 原因
    子どもは、精神面でのゆらぎが食事量に現れることがあり、進学や引っ越し、兄弟が増えるなどの環境の変化に強く影響を受けてしまう
  • 対処法
    家族での会話を増やすなど、悩みを相談しやすい雰囲気づくりを実践する




親の最大の心配。少食は成長に影響するの?

お母さんが子どもを抱っこしている様子

少食による成長への影響も気になるところですが、湯浅さんによると、「幼少期の食欲は、将来の身長や体重にあまり影響がない」のだそう。

「幼少期に量を食べられなかった子が、成長期を迎えて急激に食欲が増すこともあるので、悩みを抱え込まずに焦らずに様子を見てあげましょう。子どもの成長にとっての食事は、量を気にかけるよりも質や栄養バランスを心掛けることが大切です。

諸説ありますが、だいたい6歳で脳や身体ができあがると言われているため、健康な身体を作るためには6歳までの食事が特に重要とされています。量は多くなくても良いので、筋肉や腸内環境に良い、タンパク質やカルシウム、鉄、DHA、ビタミンなどバランス良くメニューに盛り込んでみましょう」(湯浅さん)

子どもが食に対して興味や自覚を持ち始めるのは12歳頃。それまでに食に関する体験を増やしてあげると、食事の大切さを実感し、楽しいものとして捉えられるきっかけになります。

「例えば料理をお手伝いする、自分で盛り付けるだけでも、子どもにとって食事の印象はガラリと変わります。また外食やキャンプ、ピクニックなど時々環境を変えてみるのも食に対する楽しい体験になっておすすめです」(湯浅さん)

食べるのが楽しくなる! 食事づくりの工夫

食事を楽しむ親子

子どもの少食についてはあまり心配する必要はないとはいえ、やはりパパ・ママにとっては気になってしまうもの。食が細い子どもの食欲を少しでも増進させるために、パパ・ママは、どのようなことをすればよいのでしょうか。

「まずは食事への興味を持たせる工夫をしてみましょう。時々、野菜を子どもが好きなかたちにカットして飾ったり、ご飯をハート型や星型などに盛り付けたりするだけでも、子どもの食事への関心は大きくなります。

いつものオムライスのソースを変えてみたり、スープの味付けを変えてみたり。ご飯にふりかけやしらすなどをかける、炊き込みご飯にして味に変化をもたせるのもおすすめです。また、家族でワイワイと食べられる手巻き寿司や、ホットプレートを囲んでお好み焼きなどを一緒に作るとエンターテインメント感があって子どもたちも楽しめますよ」(湯浅さん)



お悩み解消! 食欲スイッチをONにするコツ

「子どもの少食に対して、パパ・ママが神経質になりすぎないことも大切」と湯浅さんは言います。パパ・ママは、どのようなスタンスで色が細い子どもに接していくべきなのでしょうか。

「子どもは気分の波も激しく食べる量は一定ではないので、1食ずつをフォーカスする必要はあまりありません。1週間などの一定のスパンで、栄養がきちんと摂れているかをトータルで見てあげることが大切。例えば3食で食べられる量が少ないなら栄養のあるおやつを与えるという方法を取り入れるなどして、栄養を確保してあげましょう。

また、声掛けをしてあげるのも食欲を増進させるコツです。女の子なら『これ食べるとお肌がツルツルになるよ』、男の子なら『大好きなヒーローに近づけるよ』といった声がけも効果的。そして食べられたらどんどん褒めてあげましょう。前向きな言葉を掛けて、親も一緒に楽しい雰囲気作りが大切です」(湯浅さん)

湯浅里菜(ゆあさ・りな)
管理栄養士。1994年生まれ、徳島県出身。四国大学生活科学部管理栄養士養成課程を卒業後、管理栄養士資格を取得。保育園にて離乳食、幼児食、アレルギー食の教育に携わる。
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