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成長への悪影響も!子どもの“ながら食べ”を治す方法

テレビやスマートフォンを観ながら食事をする「ながら食べ」がクセになってしまっている子どもも少なくないはず。なんとなく「よくない」ということはわかっているけれど、具体的に子どもにどのような悪影響をもたらすのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子どもに正しい食習慣を身につけてもらうために「ながら食べ」のメカニズムと悪影響、さらに対処法について管理栄養士の湯浅里菜さんに教えていただきました。

子どもの気が散るのには理由があった! ながら食べのメカニズム

ながら食べの主な原因のひとつとして、テレビをつけている、ゲームやおもちゃなど子どもの気を引くアイテムが見える位置にあるなど、気持ちが食事に集中できていないことが挙げられます。

食に集中できない子ども

「食事に適した環境が整っていないということが、ながら食べの一番の原因です。子どもが食事に集中できるのは15分~30分程度で、それ以上はダラダラとしてしまうだけ。ながら食べは、少食にもつながりかねないので、まずは時間や食事量をきっちりと決めて食生活を規則正しくすることが大切です」(湯浅さん)

ほかにも、間食によってお腹が満たされていたり、食事の量が多すぎたりすると、食事への興味が薄れ、ながら食べの原因となることもあるのだそう。



肥満、虫歯…ながら食べが子どもに与える悪影響

ながら食べは、子どもにどのような悪影響を与えてしまうのでしょうか。
湯浅さんによると、「食事に集中できないことで噛む回数が減り、その結果早食いになる傾向がある」のだとか。

「早食いが常態化すると、食事をゆっくりと味わうことを覚えず、味覚の発達が阻害され、濃い味付けのものを好むようになるほか、常に食べ物が口内にある状況になるので、虫歯ができる原因にもなりえます」(湯浅さん)

また、逆にダラダラと長時間かけて食べるのもNGで、少食や適切な食事量を超えて肥満になってしまう可能性があると言います。さらに、ながら食べは、「メンタルへの悪影響も考えられる」と湯浅さんは警鐘を鳴らします。

「食べ物を粗末にしてしまう、食事のマナーが身につかない、コミュニケーションが上手にとれなくなってしまうなどのメンタル面にも問題が生じてきます。子どもの成長に関する悩みの原因が、意外とながら食べにあるという可能性も否定できません」(湯浅さん)

ながら食べから抜け出す方法とは?

ながら食べをする子ども

それでは、子どものながら食べを防ぐ・改善するためにはどのような点に気をつけていけば良いのでしょうか。食事に適した環境づくりや、食事時間の見直しのポイントを伺いました。

「気が散ってしまうものをできるだけテーブルの周囲に置かないことがポイントです。食事中はテレビを消して家族の会話を楽しむことが理想ですが、どうしてもテレビをつけたいというときにはニュースなど比較的落ち着いた番組にとどめましょう。食事が終わったら子どもの好きな番組を見られるといったご褒美の要素を持たせると、食事への集中がより高まります」(湯浅さん)

食事の時間を規則正しく決め、「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をすることで食事の時間を明確にするのもおすすめ。子どもが30分ほどで食べられる適切な量を用意して、ダラダラ食べを防ぎましょう。

「適切な量が判断できない場合は、まずは少なめに提供しおかわりを促しながら様子を見てみましょう。多すぎる食事は子どもにとってプレッシャーとなり、ダラダラ食べの原因になってしまう場合があります。用意した量を食べられたら褒める、嫌いな食材を食べられても褒めるなど、前向きな言葉を掛けてあげることで食事に対する子どもの意識も変化していくはずです」(湯浅さん)



子どもが夢中になるながら食べ防止料理のコツ

楽しく食事する子ども

子どもが食事に集中するためには、子どもが楽しめる料理を食卓に並べることも大切。そこで最後に、子どもが喜ぶメニュー作りのポイントを湯浅さんに教えていただきました。

「旬の食材を使えば話題のきっかけになるだけでなく、栄養も豊富でカラダにも嬉しいですよね。バランスに気を使いながらも子どものリクエストをメニューに盛り込んであげたり、子ども自身が選んだお気に入りのお皿やお茶碗を使ってあげたりすると食事が楽しみになります。食事の楽しさを知り、興味を持つことがながら食べ解消には効果的です」(湯浅さん)

食事中は家族での会話を心がけ、食材などの内容を話題に盛り込むと子どもの食事への興味がアップし、ながら食べや食べず嫌いを防ぐといった嬉しい効果も期待できるそう。難しいことではないので、早速今日の夕食から実践してみてはいかがでしょうか?

湯浅里菜(ゆあさ・りな)
管理栄養士。1994年生まれ、徳島県出身。四国大学生活科学部管理栄養士養成課程を卒業後、管理栄養士資格を取得。保育園にて離乳食、幼児食、アレルギー食の教育に携わる。
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