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子どもの好き嫌いは「お手伝い」で解消できる!?

子どもの健康を考えると、様々な種類の食材を好き嫌いなく食べてほしい。だからこそ試行錯誤して手間をかけて料理を作ったのに、「苦手な食材が使われている」という理由だけで食べてもらえない…。

こんな経験はありませんか? 子どもの好き嫌いは、ママ&パパにとって頭を悩ます出来事のひとつ。子どもの好き嫌いをなくすためには、どうすればよいのでしょうか。

管理栄養士の柏原房枝さんによると、好き嫌いをなくすには、“お手伝い”が有効なのだそう。なんでもお手伝いをすることで嫌いな食材への苦手意識が変わるのだとか。そこで今回は、苦手食材を克服するためにおすすめのお手伝いアイデアを教えていただきました。

アイデア① 一緒にスーパーで買物をする

子どもの食べる意欲を高めるために効果的なのが、実際に店頭で食材を見て自分で選ぶということなのだと柏原さんは言います。

「大人が買ってきた食材だと『食べさせられる』という感覚になりがちですが、自分で選んだものなら、『食べよう』と前向きな気持ちになってくれることが多いんです。食卓に出すときに『◯◯ちゃんが選んでくれたんだよね』と言ってあげれば、より食べる意欲がアップしますよ。

また、実際にスーパーへ行って食材を選ぶことで、普段食卓に並ばないような食材も見ることができるので、食に関する知識や学びを深めるきっかけにもなります」(柏原さん)

お子さんが学校や幼稚園に行っている間に買物を済ませるというかたや、ネットスーパーなどに頼っているというおうちは、ときどき、親子でスーパーへ行ってみるのもよさそうですね。



アイデア② 調理に参加してもらう

子どもが調理のお手伝いをしている様子

食への意識を高めるために、幼少期から料理の様子を見せてあげることも大切なのだそう。

「料理ができる過程を体感することは、食事を作ってくれる人への感謝の気持ちを持ち、食への意識を変えるきっかけになります。

お手伝い初心者の子には、野菜をちぎってもらうなど、食材に触れる経験からさせてみましょう。初めは子どもが好きな食材でお手伝いしてもらうと、チャレンジしやすくなります。慣れてきたら、泡立て器で混ぜる作業、ピーラーや包丁を使う、火を使って炒めるなど、少しずつやってもらうことのレベルをあげていきましょう。4〜5歳になれば危険なことへの注意力や手先の器用さなども発達し、大人が見守っていれば切る、炒めるなどほとんどの料理ができるようになりますよ」(柏原さん)

ちなみに、お手伝いは、子どもが「やりたい!」と言い出したタイミングでやってもらうのがベストだそう。

「子どもがやりたいと言ったときに時間がなかったり、ママやパパの気持ちに余裕がなかったりすることもあると思います。そういう場合は味見をお願いする、盛り付けをしてもらう、ちぎったのりやごまをふるなど料理の仕上げをしてもらいましょう。簡単なことで『やりたい気持ち』をくんであげると、お手伝いに前向きになってくれ、好き嫌いもなくなってきます」(柏原さん)

おすすめの調理のお手伝い

お手伝い初級者……キャベツなどの野菜をちぎる、玉ねぎの皮をむく、料理の盛りつけ、味見をしてもらうなど

お手伝い中級者……泡立て器で混ぜる、茶こしで食材に小麦粉をふる、野菜をすりおろす、ピーラーで野菜の皮をむくなど

お手伝い上級者……包丁を使って野菜を切る、フライパンで食材を炒めるなど

アイデア③ 食材を育てる

子どもが食育の一環として収穫した野菜を持っている様子

「野菜が苦手な子には、家庭菜園で野菜を育てる体験をしてもらうというのもひとつの手です」と柏原さん。

「自分で育てた野菜は愛着がわくので、いつもの食材よりも美味しく感じ、苦手な野菜でも食べられるようになることも少なくありません。また、野菜を育てることで手間ひまかけた過程を体験できるため、食材への感謝の気持ちが芽生え、食べ物を大切にするようになるというメリットも期待できます。うまく育たず収穫できなかったとしても、どうして上手く行かなかったのかを一緒に考えれば、思考力を磨くことにもつながるはずです。

家庭菜園をするときは、短期間で育てられる野菜を選ぶことがポイント。収穫まで時間がかかると飽きてしまうことがありますが、短期間で収穫できるものならモチベーションが続きます」(柏原さん)

家庭菜園におすすめの野菜

秋に収穫できる野菜:ラディッシュ、小松菜、ほうれん草など
夏に収穫できる野菜:ミニトマト、オクラ、しそなど




お手伝いしてもらったら褒めるのを忘れずに

子どもが成長して大きくなるほど、小さなお手伝いを当たり前と感じるようになりがちです。お手伝いしてもらったら、「助かる~」「おいしそうにできたね、ありがとう!」など、感謝の気持ちを伝えることを忘れずに。

「ママやパパが喜んでくれた経験は、子どものやる気や自己肯定感を高めます。お手伝いは親子のコミュニケーションにも繋がるので、ぜひ生活に取り入れてみてください」(柏原さん)

子どもの好き嫌いを解消するだけではなく、食育や親子のコミュニケーションの一環としても機能してくれる“お手伝い”。決して難しいことではないので、今日から取り入れてみてはいかがでしょう?

柏原房枝(かしわばら・ふさえ)
管理栄養士。大手企業へのレシピ提案をはじめ、クリニックでの栄養相談や保育園栄養士として食育活動などに携わる。食生活の乱れからくる体調不良に悩んだ自身の経験と管理栄養士の資格をいかし、子どもからお年寄りまで幅広い世代に日々の食事の大切さを伝えている。
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